祖父の営んでいた食堂に戻った少女が出会ったのは、人ならぬ客たちと懐かしい味の記憶。不思議な食卓が、心と縁を静かに結んでいく——。受け継ぐのは、味と想い。そして、この場所の灯。阿賀北ノベルジャムマラソン2025参加作品
北海道十勝にある幸福町。洋裁店を営んでいた祖母フクに育てられた幸は、同じく服飾の道へ進むことを夢見ていた。十勝に移住した青年・幸士郎との出会いが、ふたりに新しい一歩をもたらす。祖母への想い、トラウマを抱えるミシンへの挑戦、そして変わらず佇む幸福駅——。小さな町で静かに紡がれる、はじまりの物語。NovelJam 2025 参加作品
沖縄で生まれ育った嘉陽なぎは、地元を離れたくて仕方なかった。大学で「鬼」の研究をしていたなぎは、鬼の祭りをきっかけに長野に移住することに。そこで出会った古文書をもとに伝統銘菓を復活させることになるが……。NovelJam 2025参加作品
宿主の死期を感知した寄生虫は、移住の準備を始める。その過程で生じる内面の揺らぎに名はあるか。葛藤とともに移住した先は白血病患者だった。迫りくる死の前で浮かぶ前宿主。壊したくない、ただ生きたい 。生と死のあわい、最後の想いとは――『死ぬのが怖くてたまらない。だから、その正体が知りたかった。』(SB新書)の著者が贈る、命のパラドックスを描いた異色作。―可能でしたら明朝体表記でお読みください。Novel
スパイ映画の裏方に憧れて入った会社で、見事、社畜プログラマーに成長した主人公・谷橋。マッチングアプリで知り合った銀行員・愛香の部屋に招かれ「俺、ヒモになりたいかも」なんて考えていたら……。女性作者による異業種ラブコメが今幕を開ける──。NovelJam 2025参加作品
「どうしたんですか? その首の痣……」白い女に首を絞められる悪夢を見た日を境に会社員、生田亮(いくたりょう)の周囲の女性が次々と不幸に見舞われる。自分の身になにが起きているのか不安に思った亮は霊感のある同僚から“ナ二”かが憑いていると告げられて──?NovelJam 2025 参加作品
アルドが仕える主人のミレイユは才女である。若くして領主となり、数々の功績を残してきた。別格のカリスマ性と、海原の様に広い器を持つ「貴族の中の貴族」。だが、彼女に仕える者達はその功績に顔を顰めるのだ。――例え世界が異なっても、中間管理職は辛いらしい。NovelJam 2025参加作品
緑豊かな自然の箱庭に暮らすふたりの男女。あわい光とかろやかな風に彩られる日々の中、彼女はやがて風となり、彼はその風に祈りを奏で続ける。優しい愛と穏やかな喪失を描く、静謐な幻想譜。NovelJam 2025参加作品
家族の思い出は、しょっぱくて酸っぱい鮒寿司の味。家を出た兄、亡き祖母と父との記憶がそこにある。引っ越しの前夜、僕はすべての記憶を味わい尽くす。ネイピア数100桁が紡ぐ不思議で切ない一夜の旅立ちの物語。NovelJam 2025参加作品
自分の右手が腐っているとしか思えない。幼いころから奇妙な感覚に苛まれてきた主人公は、人生の不調の理由をその「腐敗」に求めている。ある日、そんなに嫌なら手を切り落とせばいいと囁く人物に出会い、思いもよらぬ事態へ引きずり込まれていく。NovelJam 2025参加作品
不登校の高校生・涼が、学校を辞める条件として母から提示されたのは「2週間で9羽の野鳥を撮ること」。父の形見のカメラを手に、新発田から台湾へ。鳥を追う旅は、心を閉ざした少年に新たな世界と生きる力をもたらしていく。阿賀北ノベルジャムマラソン2025参加作品
人魚のメリカには友だちがたくさん。でもなんだかいつも息苦しい。キラキラと笑い合う仲間の後ろを、ただついていく日々。「私、なんでここにいるのかな」。ある日、メリカは鋭く尖ったムール貝の縁で自身の鱗を剥がし、尾を削ぎ、人となる。これは居場所を求める旅のお話。NovelJam 2025参加作品
「なみだ淵の森」を境に、ふたつの街が存在する。自然と共に昔ながらの生活を送る「オールドシティ」と、すべてが管理された「ニューシティ」。ある日、オールドシティに住むノボは自分そっくりのテシに出会い、好奇心から24時間の交換生活を提案する。その出会いはふたつの街の未来を大きく変えることにーー。NovelJam 2025 参加作品
M芸能副社長の矢崎達也は、結婚経験はあるが子はいない。純恋愛小説家の笠井真理子は離婚したが、娘の木本ユリとは親密な親子。達也は所属タレントのそのユリに結婚を迫られる。そこに遭遇した真理子! アクティブシニアの恋愛交差点。阿賀北ノベルジャムマラソン2025参加作品
『株式会社地獄』で正社員として働く怠け者の釜ゆでたろうは上司である閻魔大王から地獄の一部を移住させる部署、移住課へと移動を命じられる。ペットのケルベロスことケルちゃんと共に移住予定地の地獄千丁目にやってきたゆでたろうは上司の指示の元、『血の池地獄』の制作に取り掛かるが……。地獄の会社員を勤める主人公が上司である閻魔大王に振り回されるインフェルノギャグコメディ、ここに獄誕!NovelJam 2025
文明が崩壊しつつある世界。人里離れた植物研究所でサバイバル生活を送るカインとヤシロは、ふとしたきっかけから危険な外界へ飛び出すことを決める。正反対な性格のコンビは、計画を通じてお互いへの信頼感を取り戻していく。著者より一言:今回初参戦の、NovelJam2025。著者と編集者とイラストレーターが3人ひと組になり、3日間で短編を完成させ出版を目指すというものです。お題は『移住』。即興ゆえの疾走感や緊
とある正月、中学一年生の北島は破格の値段でエレキギターを購入する。しかしこのギター、人間に憎しみを抱く不死鳥の魂が宿っており、北島の肉体を乗っ取って人類滅亡しようと画策していた!!果たして北島はどうなってしまうのか!?NovelJam 2025参加作品
喫茶店で働く島崎統吾はフィリピン人の母子と出会う。母子と交流を深めていくうちに、母子の苦しみを知ることになる。ある事件をきっかけに、初めて人のために動いた統吾の運命が大きく変わっていく。NovelJam 2025参加作品
漫画に出てくるような、記号みたいな片田舎の中でしか生きられなかった。会ったこともないのに『じゃんけんトリオ』と呼ばれた僕たちは、親の背負った職業から逃げられないまま高校生になって初対面した。大人たちの愛欲、手芸部での日々、そしてジャガイモみたいなクマのぬいぐるみ。それでも日常が続いていくなら、見なくていいふりだってできたのに。ねえ、宮沢。紙山と僕を置いて、一体どこへ消えたんだい?NovelJam
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