高永家の子供たちは四兄妹。中学の新米教師で正義感の強い長男、いわゆる美容男子である高三の次男、スカートを穿いて進学校に通う高一の三男、いちばん如才なく兄たちのことを観察している中二の末娘たちだ。父親は再婚しているけれど、離婚した「ママ」も気ままに子供たちに会いに来る。そんなフクザツな家庭で過ごす四兄妹が夏休みを経て、新学期の「9月1日」を迎えるまでを描いた青春家族小説。9月1日、それは学校に通う子
小6の拓人、忍、宇太佳はスケボーが大好きな仲良し三人組。新たに見つけた格好のスケボー練習場所で出会ったのが神社の管理人、田中さんだ。その日から、11歳と85歳の交流が始まった。いつも穏やかに話を聞いてくれる「マジで菩薩レベル」の優しい田中さん。だが田中さんは拓人たちと同じ11歳の頃、家族も家も失っていた。それを知った三人組は、ある行動を起こす――。第69回小学館児童出版文化賞受賞作。解説・森絵都
十代の三姉妹が慕う、お姉さんのような叔母るり子。自由で愉快で感激屋、一緒にいると世界がたちまちカラフルに色づく。そんなるり姉が入院した。――でも大丈夫、みんなの祈りは絶対届くはず。「本の雑誌」09年上半期エンターテインメント・ベスト1に輝き、ずっと愛されてきた家族の物語。新装版特典として、物語誕生のきっかけとなった掌編を収録。解説・宮下奈都
創業五十年(おおよそ)の喫茶店「純喫茶パオーン」。トレイを持つ手がいつも小刻みに震えているのに、グラスたっぷり表面張力ギリギリで運ぶ「おじいちゃんの特製ミルクセーキ」と、どんなにお腹がいっぱいでも食べたくなっちゃう「おばあちゃんの魔法のナポリタン」が看板メニューだ。その店主の孫である「ぼく」が小学五年・中学一年・大学一年でそれぞれ出会う不思議な事件と、人生のちょっとした真実。きっとあなたも通いたく
中三の息子が家出した。行き先は氷見。慌てて連れ戻しに向かった母親のみゆきと父親の範太郎だが、息子はまだ帰りたくないという。倦怠期真っ只中の夫婦が、図らずも富山に滞在することに。鉄軌道王国の富山にはしゃぐ鉄道オタクの夫に対し、不満が募る妻……。富山県内の観光名所や鉄道を舞台に描く、夫婦のドタバタロードノベル。
「見た目」が変われば人生が劇的に変わる? 本当に似合う色、服、髪型、メイク、アクセサリーなどを提案し、第一印象を変えていくイメージコンサルタント・御手洗繭子。彼女がアドバイスを与えた相手は、外見だけでなくやがて内面まで変わっていく。そして繭子がイメージコ…
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