有沢真由子はリゾートホテルで一枚の絵画と出会う。ジャンピエール・ヴァレーズ――バブルの時代に海中画で大衆の心を掴み、一方で当時悪質商法が話題にもなった、“終わった画家”。煌びやかな「バブル絵画」に潜む闇に迫る、渾身のアート×ミステリー大長編!
「国家主義カースト制」によって超管理社会となった2075年の東京。政府から立ち退きを強制された斎藤家は、理不尽な転居命令に抵抗して日本国政府に宣戦布告する! 予言的なリアリスティック・ディストピア小説。《解説・ブレイディみかこ》
コロナ禍がはじまり、終息に向かった。退職男たちの宴会と紙袋の骨壺、店の経営が破綻し夢中になった多肉植物、遺影に写った謎の手、自然通風の家で夫婦を悩ます音の正体とは? ふと目がくらんで見える、暮らしと隣り合わせ、現実と非現実の裂け目を描く日常奇譚集。
豪農の息子・結木輝和は外国人花嫁斡旋業者の仲介でネパール人のカルバナ・タミと結婚、言葉の通じない妻を淑子と呼んだ。が、従順だった妻が神がかり始め、やがて全財産を失った輝和は……。
認知症の母がようやく施設へ入所して一息つけると思いきや、今度は自分が乳がんに!? 発覚から術後までの、トホホでどよーんな怒涛の日々をユーモラスに綴る介護&闘病エッセイ。
薬物や性暴力によって心的外傷を負った女性たちのシェルター「新アグネス寮」で発生した火災。「先生」こと小野尚子は取り残された薬物中毒の女性と赤ん坊を助けるために死亡。スタッフがあまりにふさわしい最期を悼むなか、警察から衝撃の事実が告げられるが…!?
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