風早の街でひと夏を過ごすことになった中学生の瑠璃は、ふと訪れた古い洋館でクラウディアという不思議な女性と出会う。彼女は手作業で本の修復や造本をするルリユール職人、どんなに傷んだ本でも元通りに修復できるという。ぼろぼろになった依頼人の本を魔法のように美しく綴じなおすクラウディア。手伝いをするうちに、瑠璃のなかに秘められていた悲しみも温かく包みなおされていく。本を愛する人たちの美しく不思議な物語。
ときには羽を休めよう。あなたにいい風が吹くまで。そこに降り立ち、飛び立つまでのひととき。旅人たちの人生が交差し、奇跡が起こる。『桜風堂ものがたり』シリーズの著者が贈る珠玉の空港物語。【著者からのコメント】コロナ以前は、たまに空を飛ぶことがわたしの日常で、空港で過ごす時間もまた日常でした。滞在の時間を長めにとって、カフェで版元さんと打ち合わせしたり、大きな窓から空や飛行機を見ながらラウンジでのんびり
街の小さな公園のベンチに、ひとびとを見守る、幸せなねこがいました。けれど、ねこはもうおばあさん。みんなにお別れをいう日が近づいてきました。たったひとつだけ、気がかりなことがありました。いつもひとりぼっちで、泣いている女の子のことです。ひとりのつらさを知っているねこは、星にいのりました。「どうか、そばにいさせてください」――。ねこを愛してやまない作家と画家が描き出す、時を超える優しい「ねこ」の物語。
大丈夫。この空からあなたを見ているから。傷ついた心に光が灯る場所。ここは、人生のターミナル。5つの物語が織りなす、空港をめぐる出会いと別れ。あなたに、また会える。◆第一話 十二月の奇跡◆ろくでもない人生を送ってきたと嗤う老人は、空港で我が身を振り返る。そんな彼にも身のうちに抱いた宝石のような思い出があった。◆第二話 雪うさぎの夜◆海外で気が向くまま自由に暮らしてきた、画家兼ライターのあずさは、久し
本当にほしいものがある人だけがたどりつける、不思議なコンビニたそがれ堂。今回は、化け猫「ねここ」が店番として登場! 遺産相続で廃墟のような洋館を譲り受けた女性と忘れられた住人たちの物語「夏の終わりの幽霊屋敷」、炭坑事故で亡くなった父と家族の温かな交流を描いた「三日月に乾杯」など、ちょっぴり怖くてユーモラスな5篇を収録。深い余韻がいつまでも胸を去らない、大人気コンビニたそがれ堂シリーズ、第5弾!
大好きな家族と別れて暮らすことになった少年は、遠い異国で育ち、世界的なピアニストになった。歳月を経て帰国した今、懐かしい故郷の舞台に立つ。奏でるのは母が愛した夜想曲――切なくすれ違う家族の心の絆を描いた「ノクターン」、漫画家志望の女性の優しい強さが胸にしみる「夢見るマンボウ」など、心に明かりが灯る4編。大切な探しものがある人だけがたどりつける不思議なコンビニたそがれ堂、大人気シリーズ!
千花が幼い頃、隣家の庭に不思議なポストがあった。そこに手紙を入れると、なぜか空の上の「あの人」から返事がくる。結婚を控え故郷を離れようとしている千花は、もう一度だけ優しい手紙を読みたくなって。知らぬ間に見守ってくれていた温かなまなざしの物語、「小鳥の手紙」。春の風早の街を舞台にした二話と、話題作『百貨の魔法』の番外編を収録。大切な探しものが見つかる不思議なコンビニたそがれ堂、大人気シリーズ第7弾!
本当にほしいものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。人生の終幕に差し掛かった周太郎さんが、街の人たちに幸せを贈る「サンタクロースの昇天」、取り壊しの決まった雑居ビルで占い師をしている女性が来し方をふりかえる「勇者のメロディ」など、他者の幸福を願って生きた人たちの顛末を描く。各話に「猫」が登場、機知にとんだユーモアで包みながら、生きることの意味を温かく伝える大人気シリーズ第8弾!
地味で目立たぬ若者が、若くして世を去り幽霊に。影の薄さに磨きをかけて暢気に暮らしていたが、街で見かけた善意の学生をその死の運命から救おうと思い立ち……。優しい幽霊の物語、『柳の下で逢いましょう』。遠い昔に別れた人との不思議な時間を描いた『約束の夏』、すれ違う少女たちの願いが切ない『踏切にて』の三本。大切な探しものがある人だけがたどり着ける不思議なコンビニたそがれ堂、大人気シリーズ第9弾!
本当にほしいものがある人だけがたどりつける、不思議なコンビニたそがれ堂。北国の高校を卒業し、今は街角の洋品店で働くつむぎが、たそがれ堂で手にしたものは――。諦めてしまっていた夢の続きを描いた「ガラスの靴」、老いた人気漫画家と少女の交流がユーモラスな「神様のいない家」、サンタクロースに手紙を書いた少年たちの物語「祝福の庭」。すべてを突き抜けて溢れだす魔法のような煌きと温もり、大人気シリーズ第6弾!
風早の街の駅前商店街のはずれ、古い路地の鳥居が並んでいるあたりに、「たそがれ堂」という不思議なコンビニがあるという。神様が街の人たちの暮らしを見守るために、こっそり開いている店だというのだが、ならば教えて欲しい。どうすればこの街を守れるのか。風早神社の娘、沙也加は願わずにいられなかった。この街にふたたび賑やかな灯がともり、穏やかな暮らしが戻りますように――。温かな癒しを贈る人気シリーズ、特別編。
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