大工修業中の甚三郎に、見合い話が持ちかけられる。相手は、節約第一を家訓とし二百年以上栄えてきた材木問屋「真砂屋」の娘・お峰。互いに惚れあい結ばれた二人の前に、数々の困難が降りかかった時、お峰は炎の女へと変貌し――享楽と頽廃の渦巻く文化文政期の江戸を舞台に鮮烈な愛の姿を描く、中期有吉文学を代表する長篇。〈解説〉松井今朝子
若き日の有吉佐和子が、実際に花街を取材して書き上げた渾身の一作。陰りを見せ始める花柳界の問題を鋭く示しながら、当時の煌めきをユーモラスに活写した“幻の快作”が、66年の時を経て初の文庫化!【内容】1950年代、東京の花街。置屋「綾津川」の女あるじ・綾千代のもとに、正体不明のイタリア系アメリカ人・フランチョリーニから、芸者遊芸ブロードウェイ公演の話が舞い込んだ。綾千代はライバル・亀千代とタッグを組み
戦争中、弘一への想いを秘めたまま出征を見送った清子。だが戦後復員した彼は、まるで人が違うほど一変していた――。戦争の傷跡への苦悩と、戦後の混乱の中で生まれた人間の欲望……。人間ドラマとして見事に描いた傑作長編。「有吉の筆が果敢に踏み込んだのは、戦争の、いや、人間というものの恐ろしさなのだ――木内 昇」(「解説」より)
記憶を失った挿絵画家が描く女は誰なのか、揺れる心理を描く「挿絵の女」、代表作『紀ノ川』のもととなった「死んだ家」、日本舞踊家の生き様「鬼の腕」等、珠玉の単行本未収録6編。
パリ帰りに服飾デザイナー松平ユキにスカウトされ、高級洋装店”パルファン”に勤めた清家隆子。超一流の客筋、豪華な店…初めて知る上流社会に魅了された隆子は、ユキに替ってファッション界をリードする夢を抱いた。厳しい試練を経るうちに、ユキが再びパリに行くことになり、チャンス到来とばかり、隆子は次々と新企画を発表し成功をおさめるが――。
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