コロナウィルス感染拡大のなか、小説家のヤマネは、『実践講座・身近な場所を表現する/地図と映像を手がかりに』という講座を担当することになる。PCを通して語られるそれぞれの記憶、忘れられない風景、そこから生まれる言葉……。PC越しに誰かの記憶が、住む場所も年齢もばらばらな人たちの別の新たな記憶を呼び覚まし、ゆるやかにつながりあってゆく。読売新聞夕刊連載小説、待望の単行本化。
あれから何年経ったのだろう。あれって、いつから? どのできごとから? 日本を襲った二つの大地震。未知の病原体の出現。誰にも流れたはずの、あの月日――。別々の場所で暮らす男女三人の日常を描き、蓄積した時間を見つめる、著者の最新長編小説。
年代も性格もまったく異なる女性3人の出会いから始まった、温かく、どこか噛み合わない「ご近所付き合い」、その行方は──。さまざまな違いを乗り越えて、人と人はほんとうに分かり合えるのか? 現代を生きる大人たちに贈る、芥川賞作家の新たな代表作。
築四十年、三千戸を超す都営住宅の一室で、夫・一俊と暮らし始めた千歳。その部屋の主である一俊の祖父に頼まれ、千歳は「高橋さん」という人物を探し始めるが……。存在も定かでない「高橋さん」を探すうち、ここで暮らす人々の記憶と、戦後から七十年の土地の記憶が緩やかに…
最終号にして、松家仁之さんと本多孝好さんが初登場です。■連載長編小説温又柔「魯肉飯のさえずり」(第7回)松田青子「持続可能な魂の利用」(第11回)■短期連載小説山下澄人「小鳥、来る」(第4回)■短編小説泉 麻人「テレビ男」(後編)本多孝好「なんでもない休日」松家…
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