江戸・向島の別荘に越してきた呉服商・田嶋屋夫妻と一人娘の美津。仲睦まじい一家のもとに、以前の使用人・お仙が現れ秘密裏に美津の母・お種を騙して殺害する。そして家主の清ヱ門に取り入り家に居つくと、邪魔に思う美津へのいじめがエスカレートしていく。そんな中、美津が亡くなったはずの母と離れで過ごしていると話したことから、恐ろしさを感じたお仙の魔の手が美津にも近づいていた――。少女漫画界の巨匠・わたなべまさこ
時は真夏。高野山に籍を置く若い僧が、修行の旅の途中で道に迷ってしまった。そこは世にもおぞましい山道で必死に逃れようとした先に、思いがけず一軒の人家を見つけ助けを求めることになったが…。人里からはるか離れた山奥に住まう妖しい絶世の美女の正体は!? 少女漫画界の巨匠・わたなべまさこが、泉鏡花の原作をビジュアル化した怪奇漫画の傑作!! 表題作ほか「註文帳」(原作/泉鏡花)、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲
女性誌に好評のオカルト・ルポ連載を持つライターの早乙女大介。ある日、秘めた想いを寄せる兄嫁の藤乃から、従姉の七回忌に一緒に行ってほしいと懇願される。行き先の松山には「お姫銀杏」と呼ばれるいわく付きの古木があると聞き、仕事も兼ねて同行することになった大介だが…。取材先で遭遇する怪奇な現象と人間の愛憎が交錯する中、大介が辿り着く真実とは!? 少女漫画界の巨匠・わたなべまさこが描くオカルトミステリー!
早乙女大介、28歳、独身。洸悦寺の次男坊で兄嫁に密かに好意を寄せている大介は、各地に伝わる奇談や怪談を取材して、女性誌にオカルト記事を連載する人気ルポライター。投書をもとに、死後に出産した赤子を幽霊になっても育てたという、子育て幽霊の首が代々伝わる秋田県の寺を訪れる。そこに案内役として現れたのは結婚を間近に控えつつも、憂いを帯びた美しい女性だった…。早乙女大介が各地で出合った様々な怪奇の真相に迫る
中学時代からの友人・笠原に久々に呼び出された江藤。外に女を作り妻とは疎遠な笠原は、知り合いが死ぬ前夜に手渡してきた部屋の鍵を取り出し、一人の魅惑的な女性・涙を譲り受けたという。しかも涙は“メドゥーサ”で、これまで鍵を譲り渡してきた男二人が「9」の付く日に急死していると話す。信じられなくも興味を引かれた江藤は、案内され一度だけ涙に会うも、その後に連絡が途絶えていた笠原が9月9日に亡くなったと知る。そ
猛暑の中、強烈な異臭を放つ男の変死体がゴミ捨て場で発見された! その頭部は切断され、蜘蛛の糸のようなものが絡みつく惨状は、署管内で続く未解決事件と同じだった。連日捜査に追われる刑事の村松は恋人との旅行を断念するが、彼女が女友達との旅に出かけた夜、まるで何かにひかれるように一軒のバーにたどり着く。薄暗い店内に現れた妖艶なママに目を奪われ時間を共にしたが、なぜか店の記憶は曖昧で…。過酷な捜査の中、体の
主人である新三郎のもとを、夜な夜な訪れる女が幽霊だと気づいた伴造は、恐ろしくなり良石和尚を頼った。そして経典と仏像を借り受けた新三郎は、戸口に札を貼り巡らせ亡者を封じようとしたが、なんと幽霊と取引をした伴造に裏切られ取り殺されてしまう。悪事の露呈を恐れた伴造とおみね夫婦は江戸を離れ、幽霊から得た100両を元手に栗橋で荒物屋を始める。金回りが良くなった伴造は料理屋で働くお国に入れ揚げるが、それはかつ
宝暦11年――江戸のとある寺の境内で出会い、ひと目で恋に落ちた新三郎とお露。しかし飯島家のひとり娘であるお露に縁談が持ち上がり、父の妾となり財産を狙うお国は、密通する源次郎と共謀しお露と乳母のお米の殺害を謀る。愛する者の死を知り悲しみに暮れる新三郎だがある夜、お米を伴いお露が現れ偽りの死であったと告げられる。再会を果たした二人は夜ごと逢瀬を重ねるが、次第に新三郎は衰弱していき…。三遊亭圓朝の「牡丹
ロサンゼルスで暮らす7歳の少女・ポポラックの父が1年前に再婚。美しく優しい継母ローレルを、同居する祖母はすぐに気に入ったが、ポポラックはどうしてもなじめない。そしてポポラックにはもうひとつ悩みがあった。毎晩のように、2匹の蛇がからみあう悪夢にうなされ、恐怖で飛び起きてしまうのだ。そんな娘を心配した父親は、ポポラックを半ば強引にカナダの病院に送り出す。生きがいだった孫娘がいなくなり心細くなったシャロ
24歳の夕海子は仙台で食品会社に勤める平凡な女性。母と二人暮らしをしながら、家庭のある主任と大人の付き合いを半年ほど続けている。ある日、東京に出て働いている華やかな姉・南海子が帰ってきて「秋には結婚する」と嬉し気に告げた。しかしその後不幸が次々と夕海子に襲いかかる。不倫相手の主任が新しい女を作り、家では母が倒れ、姉は行方不明…そこに、警察から、姉・南海子が箱根山中で男と心中したと連絡が届く。あんな
幸せそうに「結婚する」と言っていたのに、箱根で心中したという姉・南海子。その死を不審に思った夕海子は、姉の勤務先だった病院の院長・加山と急接近、彼がくゆらせる葉巻が、亡き姉の部屋にあった吸い殻と同じだと気付く。心中事件を担当する検察官・奈良本は、夕海子に心惹かれ、捜査にも彼女にものめりこんでいく。そして夕海子もまた、爽やかで若々しい奈良本を愛し始める。しかし彼には、美しい婚約者・瑤子という存在があ
ある雨の夜。ミステリー作家の小幡鉄平のところに兄・良平がふいに訪ねてきた。ネタ切れに悩み、何か使えそうな話はないかとせがむ鉄平に、25年前のある出来事を良平は静かに語り始めた…。学生時代最後の思い出作りに山の旅に出かけた良平と仲間たちが道に迷い、ようやくたどり着いたのは、震えるほど寒く、線香の香りが漂う気味の悪い旅館だった。その旅館の若い嫁が突然亡くなり、今夜が通夜だという。しかもその死に様は聞く
天竺(かつてのインド)で、聡明な王と王子を次々と誘惑する残酷な美少女・カヨウ。古代中国の紂王を優雅な姿で惹きつけ思い通りに操ろうとする、笑わない女・姐妃(だっき)。平安時代の日本で、歌の才能と美貌に目を付けた崇徳天皇から強引に呼び寄せられ、恨みから彼を呪う藻(みずも)。時を越え、海を越え、運命を大きく操りし者の正体とは!? 国を乱すほどに美しく謎めいた女性たちの運命を、少女漫画界の巨匠・わたなべま
予備校生の江藤宏は、浪人仲間の坂山から旅行に誘われいったん断ったが、帰ってこないことから心配して様子を見に、青森県の黒森に旅立つ。鬼婆伝説があるというその地で、山奥まで歩き坂山が泊まった宿を見つけた江藤。色っぽい女将は「坂山さんは5日泊まってここを出た」と言う。それを聞き安心して宿を満喫し、眠りについた江藤だが、真夜中に目覚めると、信じられないような不思議なものを見ることに…。少女漫画界の巨匠・わ
ひと気のないボストンの夜道で事故に遭ったマージョリーは、目覚めると記憶を失い殺人の容疑がかけられていた。バッグからは現場の遺体に塗られた真っ赤な口紅と身分証が見つかり、大富豪の令嬢と判明する。屋敷へ戻っても何も思い出せず怯える彼女と、家の様子に違和感を覚えた警部のサイモンだが、後見人のシエルに監視を制止されてしまい…。果たしてマージョリーは殺人犯なのか!? 少女漫画界の巨匠・わたなべまさこが描くサ
信じていた異母妹イゼベルの策略から、恋人も家も全て奪われてしまったリース。残された家族を養うため遠い地で看護師として働き数奇な運命を経て故郷へと戻る。しかしそれを知ったイゼベルに執拗に追いつめられ、ついには殺人の罪で逮捕されてしまう! 無実が明らかになるも母も亡くした孤独なリースは、看護師としての生を全うする決意を固め故郷を離れるが…!? 衝撃のラストが涙を誘う、少女漫画界の巨匠・わたなべまさこが
1800年代末のロンドン。心優しく聡明なリースは、尊敬する医師である父の傍らで働くため看護師となり3年ぶりに帰って来た。ところがその当日に父が急死、母は倒れ夢も財産も失ったことを知ったリースは悲観し命を絶とうとする。恋人のワンダに救われるも暗い日々を過ごしていたある日、警官に連れられ一人のみすぼらしい少女が…。従妹であり妹でもあるというイゼベルが現れたことから、リースの人生の歯車が狂い始める――!
両親がおらず祖父母の元で育ったさやか。同じクラスの少女3人にいじめられるが、気弱さを嫌う厳しい祖父には話せず見つかると激しい怒りを買ってしまう。行き場のないさやかは、亡くなった優しい祖母のところへ行きたいと形見の日本人形を抱くと、子守歌に導かれるようにベランダから身を投げ出してしまった。その後、さやかの棺から人形が姿を消したと噂されるが――。少女漫画界の巨匠・わたなべまさこが描く怨念を宿した人形が
上司の直人と不倫の恋に落ちた若子。直人の妻は精神的に追い詰められ小さな娘を置いて自殺してしまう。妻の座に納まった若子だが、先妻の子・のぞみとは上手くいかず憎しみさえ覚え始めていた。そんな折、念願のマイホームを購入し新居に移ると、ママがいると話し出すのぞみ。異変を感じる若子は震え上がるが…。少女漫画界の巨匠・わたなべまさこが描く、愛娘を残し亡くなった母の悔いがもたらす哀しくも恐ろしい復讐劇! 表題作
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