フランス在住の俳人・小津夜景さんがつづる、漢詩のある日々の暮らし−−杜甫や李賀、白居易といった古典はもちろんのこと、新井白石のそばの詩や夏目漱石の菜の花の詩、幸徳秋水の獄中詩といった日本の漢詩人たちの作品も多めに入っていて、中国近代の詩人である王国維や徐志摩も出てきます。巻末には本書に登場する漢詩人の略歴付。
◆待望の一冊!廃園から楽園へ。(正岡豊)のほほんと、くっきりと、あらわれ続ける言葉の彼方。今ここをくすぐる、花の遊び。読んでいる私を忘れてしまうのは、シャボン玉のように繰り出される愉快のせいだ。(鴇田智哉)◆収録作品よりあたたかなたぶららさなり雨のふるミモザちる千年人間のなきがらへ日々といふかーさびあんか風の羽化うららかを捧げもつ手の手ぶらかなさらばとは聞かで消えたるのどかさの春てぶくろにおぼつか
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