全国を巡りながら、自転車のスポークを武器に、現代社会に巣くう悪人を闇に葬っていく。自ら『黒い天使』と名乗る仕置人、それが雪藤洋士である。本気で更生しようとしている前科者の精次に、執拗に嫌がらせを続け、妹を強姦してまで挑発したあげくに射殺した外道刑事を、トイレで刺殺した。そして辻斬りを楽しんでいた名家の息子。風呂屋の子供を誘拐したチンピラ。籠城し、殺人を繰り返す銀行強盗などを、ひそかに葬っていく。ヤクザのために覚醒剤中毒にされ、金を得るために通り魔を繰り返していた優子も、愛するが故に自ら手を掛けるのだった。自分で裁く!それが雪藤の主義…。