出所してきたヤクザの峰岸。根っからのヤクザになれる男じゃないと、鳴神は足を洗うことを勧めるが、峰岸は極風会のサラ金・ホッピーローンに入っていた。逃げた恋人の借金を背負った娘・ナミを連れて、親元に金を出させに行く。極貧生活を送る寒村で、頭のおかしくなったナミの祖父に振り回される峰岸だが、漁に出た祖父が死に、船と祖父の保険金で借金を支払ったナミに、鬼になりきれない峰岸は金を返した。組の制裁を受けた峰岸に、だから足を洗えと言ったんだと鳴神が嘆く。「遅すぎた旅」 以下「熱き星座」「男よ、北斗に歌え」「甦る獅子」「怒りの銃弾」「逆光の中に影を見た」「狩人の眠り」を収録。