どうせ、あちらへは手ぶらで行く

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作品情報
「五月十六日 『楽しく楽に』を最優先。不快、厄介、後廻し。楽々鈍で、どんどん楽」──作家が手帳に記していた晩年の日録には、自身の老いを自覚し、見つめながら、限られた人生を最期まで豊かにしようとする姿があった。執筆への意気込み、友との交遊の楽しさ、家族への愛情、そして妻を亡くした悲しみなど、作家が世を去る三ヶ月前まで、九年間にわたって綴っていた感動の記録。
- 著者
- 出版社 新潮社
- ジャンル
- 電子版配信開始日 2013/04/01
- ファイルサイズ 0.61 MB