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第165回芥川賞候補となった最新作「オーバーヒート」に、 第45回川端康成文学賞受賞の初短篇「マジックミラー」を併録! 『デッドライン』で鮮烈な小説家デビューを果たした哲学者による 現代日本文学の最前線 言語が僕を隔てている。男たちが跳梁する空間から——。 東京への愛惜を抱きつつ大阪に暮らし、京都の大学で教鞭を執る哲学者。 「言語は存在のクソだ!」と嘯きながら、言葉と男たちの肉体との あいだを往復する。年下の恋人への思慕、両親の言葉、行きつけのバー、 失われた生家である「大きな白い家」、折々のツイート……。 「僕」を取り巻く時間と人びとを鮮やかに描く新作長篇「オーバーヒート」。 ハッテン場と新宿2丁目の移ろい、甦る記憶が現在を照射するさまを描いた、 選考委員絶賛の川端賞受賞作「マジックミラー」を併録。