単なる悪戯か怨みか?影同心の巽家を襲う、悪意の連鎖の正体は?墓を傷つける「死ね」の二字。墓荒らしを追う音乃の前に、怪しげな焼け跡と薬の包紙。続く大店の息子らの不審死。事件は思わぬ展開を見せる。音乃が墓参りに行くと、墓石に「死ね」の文字が彫られていた。ほかの墓も荒らされていたことから、影同心として下手人探しの命が下るが、家に蚯蚓が放り込まれたり盆栽が壊されたり…。誰が何の怨みで?一方、音乃は大店の道楽息子たちと知り合うが、男らが不審死を遂げたことから、そこに闇のにおいを嗅ぐ。関係なく見える二つが音乃の機智で繋がる。