チャンスをつかむためにいちばん大切なことは何かそれを教えてくれる、小さな黒アリの物語なぜ、こんなことに気がつかなかったのだろう。でも、気づいただけでもよかったよ。もしも、ずっとあのままだったらと思うと……。丘の片隅にたたずむ一本の老木。枯れ果てたその木は、長い間、その丘の平安を見守ってきた。あるとき老木は、一匹の小さな黒アリ、ノーチスに出会う。裏切り、失敗、孤独など、さまざまな困難を乗り越えて成長していくノーチスに、若かりし頃の自分を重ねながら、老木はひとりつぶやく……。誰にも聞こえない声で語られたその言葉は、「突然の変化」が訪れたとき、「今までどおり」が通用しなくなったとき、きっとあなたの助けになってくれるはずです。